任意売却と競売の違い

任意売却とは

住宅ローンの返済が困難になると、不動産を競売にかけずに債権者の同意を得て、仲介者(不動産業者)が債権者と債務者との間に入り、所有者の意思で売却することです。

競売とは

住宅ローンの支払いが出来なくなると、債務者(銀行や債権を譲渡された保証会社)は貸付けた金銭を回収する為に、裁判所を通して担保提供された不動産を差し押さえ、裁判所の権限により強制的に売却し、その売却代金から債権を回収する制度です。

任意売却と競売の違い

任意売却と競売には下記のように大きな違いがあります。

任意売却

 

競売

市場価格に近い金額で売却可能 売却価格 市場価格の6割~8割程度
多くの返済が見込める 残債務 多くの返済が見込めない
2ヶ月~6カ月 売却期間 申し立て後 6カ月~8カ月
協議の上、計画的に引っ越せる 明け渡し時期 強制退去させられる事がある
捻出できる 引っ越し費用 捻出できない
近所などに知られずに売却できる 個人情報 裁判所の情報公開により近所に知られる
認められる(差押え税金等) 費用負担 認められない
任意売却の
メリット
  • 市場価格に近い金額で売却が可能なため、競売よりも残債務を大幅に軽減できます。
  • 持出し費用が一切かかりません。
    売却に伴う費用(仲介手数料、抵当権抹消費用、管理費、修繕積立て金の滞納分、差押え税金等)は債権から支払われます。
  • 引っ越し費用の捻出が可能です。引っ越し時期についても協議の上、決められます。
  • 債権者へ多くの返済が可能なため、残った債務についても柔軟に対応してもらえます。
  • 一般の中古住宅の販売方法と変わらないので、プライバシーが保てます。
    (住宅ローン返済が破綻したことが近所に知られません)
任意売却の
デメリット
  • 住宅の内覧に立ち会う必要があります。
  • 売却できない場合があります。(債権者や保証人等の同意が得られない場合)
競売の
メリット
  • 競売によって落札されるまで住み続けることができます。
  • 債権者からの督促が止まり、精神的な苦痛が一時的に和らぐ。
競売の
デメリット
  • 市場価格よりも安く売却されるため、残債務が大きく減りません。
  • 残債務の柔軟な返済方法に応じてもらえません。
  • 競売開始決定後は裁判所にて情報が公開されるため、近隣に知られる可能性があります。
  • 落札者によっては即明渡しを要求される事もあり、引っ越し費用等の相談も困難で、場合によっては強制執行される事もあります。

任意売却の流れ

  1. 任意売却
    専門業者へ
    相談

  2. 現状の
    把握

  3. 価格の査定・
    プランニング

  4. 媒介契約の
    締結

  5. 債権者との
    交渉

  6. 販売活動の
    開始

  7. 売買契約の
    締結

  8. 引渡し及び
    代金決済

  9. 新たな生活の
    スタート

競売の流れ

  1. 競売の
    開始決定

  2. 現地調査

  3. 期間入札通知

  4. 物件一般公開

  5. 期間入札開始

  6. 開札

  7. 売却許可決定

  8. 代金納付

  9. 所有権
    移転登記

※ 競売のスケジュールは物件の状況や、管轄裁判所によっても異なります。

住宅ローンがそろそろ支払えない。
滞納している。
競売開始決定の通知が届いた、など。

まだ間に合います。

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