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空の話 その2

20241216

皆さんこんにちは 株式会社 松樹 賃貸担当の山下です。以前、お天気(飛行機雲)について
紹介させていただきましたが、今回も懲りずに天気にまつわるお話をしたいと思います。

昔からよく言われる天気についてのことわざに「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」というものがある
ことはご存じかと思います。これは観天望気(かんてんぼうき=自然現象「晴れているのに一部に
のみ雨が降る。⇒天気雨=狐の嫁入り」や生物の行動「猫が顔を洗うと雨!とか」の様子から天気
の変化を予測すること。)のひとつで天気がどう変わっていくかを直感的に理解する指針となるも
のです。

日本上空では、西から東へ偏西風が吹いています。高気圧や低気圧はこの偏西風によって西から
東に運ばれ、それに伴って天気が変わりやすくなります。ただし、台風は発生時に偏東風の影響も
あるため、東から西(南から北)へ移動することもあります。

そして発生のメカニズムについてですが、日中に頭上ある太陽の光は青系の色の光が大気中のチ
リや分子に当たり、散乱しているため青空に見えます。一方、夕方頃になると太陽は地平線近くへ
移動します。このとき、太陽の光が通り抜ける空気の層の距離は日中よりも長くなり、それまで地
表にまっすぐに届いていた赤色やオレンジ色の光も散乱するようになります。これが「夕焼け」で
あり、空が赤く見える理由です。(朝焼けも同じ原理です。)

では、次に天気との関連性についてですが、まず朝焼けについて考えてみます。朝焼けが見える
時、日が昇る方角の東の空は晴れていてあまり雲がない状態となっています。このとき上空では晴
れをもたらす高気圧が東方へ離れてしまい、その代わりに低気圧が近づいて、西から天気が崩れや
すい状態であることが窺い知るれかと思います。

一方で、夕焼けが見える時は、日が沈む西の空が晴れていて、更に西方より高気圧が近づいてお
り、晴れの天気となる可能性が高いと言えます。

現在のように気象衛星や気象レーダーがない時代にあって日本の気候と天気の変化について予測
できていた先人の知恵ってすごいと思います。また機会があれば、こんな話題提供させていただき
たいと思い、ペンを置きます。

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