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お酒にまつわるよもやま話ー2
2024年05月20日
こんにちは、株式会社 松樹賃貸部の山下です。今回もお酒に関する逸話をいくつかご紹介
させていただきます。
1,カクテルの語源と起源
皆さんカクテル(Cock Tail)をお飲みなったことがあるかと存じますが、そもそも何故に
カクテル(雄鶏の尻尾)なのか?とお思いになったことありませんか?
いずれの説が真相なのかは不明なままですが、19世紀の初頭にアメリカ南部陸軍とメキシコ
軍の紛争に伴う休戦協定の際、間に入ったメキシコ国王の娘の名前(コクテル:Coctel)から
起こったとする説や病人への治療薬として販売されていたラムベースの卵酒(薬用酒)をフラ
ンス語読みで「コクテール」とする説等様々ですが、私個人としては、所説あるなかでもアメ
リカのとあるバーにてボトルに雄鶏の尻尾を挿していたことをきっかけとする説を強く推した
いと思います。(あくまで個人的な意見です。)
また、カクテル自体の起源はというと、古代ローマ時代にはワインに混ぜ物をして飲んだり、
さらに古代エジプトではビールに蜂蜜やショウガを混ぜて飲んでいたという古より伝わる逸話
もあるようです。
2,カクテルの王様
数あるカクテルの中でもカクテルの王様として位置づけされているのが、「マティーニ」です。
ジンとベルモットの2種類の酒をジン4:ベルモット1の割合(マティーニの黄金比と言われて
います。→ベルモットの量を加減(特に減らすとドライマティーニとなります。))にてミキシン
ググラスに注いで、軽くステアしたものをカクテルグラスに注ぎ、オリーブの実を沈めて完成です。
ジンとベルモットのいずれもお酒ですので、アルコール度数は30度を超え、かなり強めです。
また、辛口が基本となるため好き嫌いがはっきりと分かれるお酒と言われています。
さらに、マティーニを注文することでそのお店のバーテンダーの腕を見極めることができるお
酒とも言われています。
3,ジンとチャーチル
カクテルベースに使用されるジンですが「オランダが生み出し、イギリスによって洗練され、
アメリカによって栄光を与えられた酒」と称されています。これは、かつてジンは熱病等の病気
の治療薬として開発され、イギリスに渡った際、味と香りより嗜好品(お酒)としての位置付け
となり、さらにアメリカに渡ったことより、カクテルベースの酒として多方面の味わいを醸し出
すお酒としての確立されたことを意味しているかと思われます。
さて、このジン(マティーニ)ですが、これをこよなく好んだ人物がいました。元イギリス首
相であったチャーチルです。彼は、とあるバーにてバーテンダーにこう注文しました。「よく冷
やしたグラスにジンを注いで、その上をベルモットのボトルを通過させてくれ」と、バーテンダ
ーは言われたとおりに提供すると、彼は「少し甘いな、今度はジンを注いだグラスにベルモット
と囁いてみてくれ」と頼みました。バーテンダーは言われたとおりにすると彼がこう言いました。
「まだ甘いな、声が少し大きすぎたようだ」と、よくよく聞くと「ジンしか飲んでないじゃない
か!」となりそうですが、このとき彼は究極のドライマティーニを飲んでいたのでした。
4、まとめ
こんな蘊蓄じみたお話しか提供できない私ですが、精一杯精進を重ねていく所存です。今後と
もよろしくお願いします。