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お酒にまつわるよもやま話

20240318

お酒にまつわるよもやま話

皆さんこんにちは、松樹本店の山下です。突然ですが、皆さんお酒を嗜まれる方が大多数かと思われますが、普段どういった種
類(日本酒、ウイスキー、ワイン等々)のお酒を嗜まれていますでしょうか?やはり「琉球大国ならではの泡盛でしょう!」とい
う方もいらっしゃれば「オリオンもあるし、ビールでしょう!」とおっしゃる方も多々いらっしゃるのではないでしょうか?
ちなみに私は以前(と言いますか遥か遠い昔:平成のひと桁頃の時代です。)はウイスキー派でした。特にバーボンが好みでよ
く飲んでいました。

ということで、ウイスキー派の方も少なからずいらっしゃるかと思いますので、今回はウイスキーにまつわるお話をしたいと思
います。さっそくですが、ウイスキーのボトルに書かれている文字のスペルをご覧になったことがあると思いますが、実は書かれ
ているスペルによってそのお酒の出身地等(出身地:大別して2箇所「スコットランド、アイルランド」、生産地:大別して5箇
所「スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本)を知ることができます。

 

1、ウイスキーの歴史について

ウイスキー自体の歴史として14世紀後半から15世紀の初頭にかけてスコットランドにて現在のウイスキー生産の基礎が確立
され、これと並行して蒸留技術等が発展していきます。ただし、この頃は薬用としてのアルコール蒸留が主だったもののようです。
(余談ですが、蒸留技術自体は、紀元前2000年頃にメソポタミアのアルメニア人によって生み出されたものと記録が残ってい
ます。)そして16世紀に西ヨーロッパにて起こった宗教改革の折、その蒸留技術が国外へと広がりを見せていき、お隣のアイル
ランドでも蒸留技術を応用したアルコールの生産が開始されます。

 

2、文字のスペルと生産地(紀元:生まれ故郷)について

ウイスキーのスペルには「WHISKY」➀と「WHISKEY」➁の2種類の表記方法が存在します。表記➀は、スコットラ
ンドを紀元とするお酒(俗に言うスコッチ・ウイスキー)を指し、表記➁は、アイルランドを紀元とするお酒(俗に言うアイリッ
シュ・ウイスキーを指します。ただし、すべてがこれに当てはまるものではないことを付け加えておきます。そして、この二つの
生産地を皮切りに世界中に広がりを見せていきます。ちなみに私がよく飲んでいたバーボンは、アメリカが生産地であることから、
アメリカン・ウイスキーの一種と称され、スペルは➁が大半ですが一部例外として「メーカーズマーク」や「アーリータイムス」
は➀のスペルを使用します。ちなみに「メーカーズマーク」は、創業者がスコットランド出身であったことから➀のスペルが使用
された理由とされているようです。
他にもカナダが生産地であるカナディアン・ウイスキー(スペルは➀)や実は日本も生産地であり、ジャパニーズ・ウイスキー
(スペルは➀)と称され、これにより、出身地が2箇所と生産地が5箇所と大別されます。

なお、アメリカン・ウイスキーの大半が➁のスペルを使用する理由として有名なエピソードがあります。1700年代後半のイ
ギリスの植民地時代にアメリカにてアメリカン・ウイスキーが考案され、その後にアメリカ南北戦争が勃発します。この頃、アル
コール自体が貴重なものであったことはもとより、ウイスキーも同様に貴重品として扱われたことから、これを保管するためにカ
ギ(KEY)を掛けたため、アメリカン・ウイスキーのスペルには➁を使用したとの逸話もありますが、これは明らかに後付けに
よるものです。しかし、ネーミングひとつにしても多種多様な逸話が存在すること自体にロマンを感じられる思いがします。

 

3、まとめ

今回は、ウイスキーにまつわるお話でしたが、他のお酒にも生産地等(原材料や製造方法に一定の規定を設ける。)によっての名
称等(ブランデーに至っては、コニャックとアルマニャック=それぞれのフランスの生産地の地名による。また、シャンパンは、同
じくフランスのシャンパーニュ地方でとれたブドウを使用し、生産されたお酒)で親しまれているお酒がたくさんあります。

ただ、どのお酒もほどほどに摂取していただくのが、体にもお財布(奥方様等)にも優しいものと思われます。また機会があれば、
他のお酒にまつわるお話など紹介させていただきたいと思い、ペンを置きます。

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