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台風のはなし

20241007

 皆さんこんにちは、株式会社松樹 賃貸担当の山下です。今回はまさにシーズン真っ只中の台風について少
しお話したいと思います。

 まず、台風を語る前に高気圧と低気圧について少し説明します。高気圧とは、周囲に比較して気圧(空気の
重さ)の高いところが「高気圧」であり、逆に低いところが「低気圧」と呼ばれます。
 一般的に高気圧に覆われたところでは、上空からゆっくりとした風が時計回りに吹き降ろされ、このときに
空気が圧縮され重くなり、同時に雲がなくなることから、晴れの天気となります。
また、低気圧とは周囲の気圧と比較して低いところ(等圧線にて閉じられた箇所)を「低気圧」と呼び、仮
に1000hPaであっても周囲より低ければ、低気圧となるため、〇〇〇〇hPa未満が「低気圧」であり、
逆に〇〇〇〇hPa以上あれば「高気圧」となる(呼ばれる)訳ではありません。余談ですが、気圧の単位は
以前「mb:ミリバール」と記されていましたが、1992年12月に国際基準に統一するとの見解より現在
の「hPa:ヘクトパスカル」と表記されるようになりました。
 さて本題の台風ですが、台風とは東経180度より西の北西太平洋及び南シナ海に存在する熱帯低気圧であ
り、かつ、最大風速(10分間平均)が17m/s(34ノット、風力8)以上のものを指します。南方の海面
上で太陽によって暖められた空気が上昇し、入道雲(雷雲)となり、更に発達すると台風となります。勢力を
表す場合、やはり気圧が大きく関係します。エネルギー(水蒸気=暖められた空気の量)が多ければ、その分
気圧が低下し、勢力も大きくなり、破壊力も倍増します。また、台風は自身ではほとんど動くことができませ
ん。周辺の気象状況等(偏東風に乗ることによる西進から高気圧のヘリや地球の自転による北上、更に偏西風
に乗ることによる東進・・・等々)が影響して進路が決まりますが、実際の予想となると専門家(気象予報士
等)でも毎回の予測が難しいとのことでした。ちなみに北半球では台風は反時計回りですが、南半球では時計
回りであり、逆に高気圧が反時計回りになります。無論、これは地球の自転の影響(コリオリの力=地球上の
見かけの力⇒慣性力)によるものです。
 ということで、台風が襲来することでいずれかの地域等は何かしらの被害を受けたりしていますが、台風が
通過することで海面上をかき回し、海水温度(表面温度)を下げる効果(涼しさをもたらす。)があることも
事実です。とは言うものの「被害が無ければそれが一番だよな!」と自分に言い聞かせつつ、今回のお話を終
わりにしたいと思います。

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